こんにちわ! ピプリクト運営スタッフです。
ちょっと愉快なブロックチェーンゲームを見つけましたのでご紹介。
その名も、”Cryptage Origins“(クリプトエイジ・オリジンズ)。(読みは「クリプテイジ」かも)
目次
“Cryptage Origins”とは
ゲームの具体的な説明よりも先に、まずはゲームに登場するカードを見ていただきましょう。
こんなカードが登場
人材:インターン・プログラマー
“I have no idea what I’m doing…”
「自分が何をやっているかわからない……。」
あるある……。
コンテナ:マイニングリグ
マイニング機器を納めるコンテナです。
マイニング機器:エーシック・マイナー
言わずと知れた有名なマイニング機器。
プロジェクト:利益を生むDapps
Dappsで儲かる時代が早くくるといいなあ……。
プロジェクト:ICO
イニシャル・コイン・オファリング
あると思った、ICO。
いかがでしょう? 仮想通貨に触れている人であれば思わずにニヤリとしてしまうものばかりではないでしょうか。
かんたんなゲーム内容
ゲーム内容を一言で言うと、プレイヤーはブロックチェーン関連のベンチャー企業経営者となって、手持ちの資金や各種開発資源に気を配りながら、人材やマイニング機器をワークスペースに適切に配置してプロジェクトを成功に導き、利益を出して企業を大きく育てていくというゲームです。
多数のカードが登場し、実際のゲームプレイもカードを利用していくことになりますが、その実態は放置系の経営シミュレーションのような感じになっています。
ブロックチェーンの活用
登場するカードはすべてイーサリアムのトークン化されており、プレイヤーの間で取り引きできるようになるそうです。
ゲームの収益は透明化された公平な収益分配システムにに基づき開発に携わった人たちに分配されます。
ゲームは完全にサーバレスで、すべてのコードはオープンソースとして公開されており、”Selenean“と呼ばれる非中央集権的なフレームワークで開発されています。
Dapps(非中央集権化アプリケーション)といっても、企業によって中央集権的に運営されているアプリがほとんどの中、Cryptageはサーバレスにし、開発参加者への報酬支払い条件を明確化することで、本気で非中央集権を目指しているようです。これは非常に注目に値することだと思います。
テストネットで公開中
Cryptageはすでにほぼ完全な形でプレイできるようになっていますが、現在はイーサリアムのテストネットで公開されています。これはつまり、プレイは無料ということでもあります。
ストーリー
ストーリーもなかなかふるっていますのでご覧ください。
今からそれほど遠くない未来、ブロックチェーンの技術は人間社会に深く根付いていた。
ブロックチェーンは、暗号通貨黎明期のヴィジョナリーたちが「そう、あれかし」と強く願った姿をはるかに超えるほどの、巨大な衝撃を世界に与えていたのだ。権力者たちはブロックチェーン技術を抑えつけ非合法化しようとやっきになったが、すべては無駄なことだった。既成の権力はその中枢に深いダメージを受け、企業の利益はズタボロになった。一方、崩壊した都市の影で、行き詰まり忘れられた人々が出口を探していた。あなたもその中の一人。社会の底辺 – これがあなたの出自だ。
あなたの目的はブロックチェーンベンチャーを創り、大きくしていくことだ。さまざまな人材と資産を集め、それを活用して、目的を果たすのだ。
あなたはハイリスクで非合法な暗号通貨マイニングを行うことになる。権力と名声を手に入れるために、開発者たちをさまざまな場所で雇い、プロジェクトを成功へと導くのだ。さもないと、あなたはダークサイドに堕ち、勝利への道を失うだろう。
Cryptoageはあなたが望む道を進む手助けをする。あなたの運命を握っているのは、あなた自身だ。
正直、初めてこれを読んだときは吹き出してしまいました。
「ブロックチェーンがいくら普及してもさすがにそうはならんだろ」と心の中でツッコミながら、それでも仮想通貨好きなら気になってしまうストーリーです。
ゲームシステム
ゲームの中味はすごく真面目に作られています。
現在日本語対応はされておらず、英語だらけでわかりにくいと思いますが、実際の内容はそれほど難しくありません。
まずは以下の「ゲームサイクル」をご覧ください。
ゲームのサイクル
オフィスなどの仕事場を設置
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プロジェクトを設置
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仕事場に人材とマイニング機器を配置
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時間経過でプロジェクトやマイニングが進む
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プロジェクトが完了すると経験値と資金を入手
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資金を消費して新たなプロジェクト、人材、マイニング機器等を配置
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さらに資金が多く得られる
これらの操作をすべてカードを使って行います。
ゲーム画面の見方
①レベル:現在のプレイヤーのレベルであり、企業の規模です。レベルが上がると新しいカードを入手できます。
②ブロック:自動的に進む「時間」のようなものです。何秒かごとに1ずつ進んでいきますが、その間隔は一定ではなく、5秒だったり10秒だったりします。このあたり、実際のマイニングっぽくってリアルですね。
③開発力:プロジェクトを進めるのに必要です。仕事場にエンジニアを配置すると上限が増えます。プロジェクトを実行すると完了するまで減少した状態になります。
④資金:場に何かしらのカードを配置するときに必要です。マイニングやプロジェクトの完了で増えていきます。
⑤仕事場:オフィスです。エンジニアやマイニング機器を配置します。最大6カ所持てます。
⑥スペース:各仕事場の中です。人材やマイニング機器を配置します。仕事場に応じてスペースの広さと電力量が決まっており、スペースが足りない場合は人材やマイニング機器を配置することができなくなります。マイニング機器の設置には電力(POWER)が必要になります。
⑦プロジェクト:現在進めているプロジェクトです。進められる状態になっているプロジェクトは「リロード」マークが表示されます。このマークをクリックするとプロジェクトが進行し、時間が経過して完了すると経験値と資金が付与されます。
⑧手持ちカード:現在所有しているカードです。ドラッグ&ドロップで場に配置できます。
カードの種類
仕事場(LOCATIONS)
要するにオフィスです。まずこれを配置しなければ何も始まりません。
人材(PEOPLE)
エンジニアをはじめとした会社で働く人々です。仕事場に配置することで開発力をあげたり、収益力を向上させたりします。
プロジェクト(PROJECTS)
収益を生むプロジェクトです。完了させることで経験値と資金が手に入ります。
マイニング機器(MINING)
仕事場に配置することで、時間経過で収益をあげることができます。マイニング機器を設置するには、その機器に応じた「コンテナ」が必要です。(ASIC用コンテナとか)
電力(POWER)
仕事場に配置することで電力の上限を増やすことができます。電力はマイニング機器を設置するために必要です。
その他(MISCELLANEOUS)
コーヒーメーカーやスマートロックなどの機器です。オフィス環境を改善し、収益に貢献します。
カードにはRegular、Scarce、Rare、Eliteの4つのレアリティがあります。
序盤の進め方
序盤は手に入れたカードを置けるところにひたすら配置していけばOKです。コストの制限などで配置できないカードは赤枠で表示されたり、エラーメッセージが出たりして最初から置けないようになっていますので、とにかく置けるものを置いていきましょう。
注意点としては、右側の「プロジェクト」はリロードマークは自分でクリックしてください。自動では進まないので、こまめに押さないと経験値が手に入らず、ゲームが進みません。
経験値を獲得するとレベルが上がり、新たなカードを入手することができます。
「BUY CARD PACK」からガチャ形式でカードを購入することもできます。
Cryptage Originsの始め方
現在はイーサリアムのテストネットで公開されていますので、完全に無料でプレイすることができます。
1.Metamaskをインストール
Cryptageを遊ぶにはMetamaskが必要です。アイテムの購入にもMetamaskを使用するため、Metamask公式サイトからブラウザの拡張機能を登録してセットアップしておきましょう。
2.ネットワークを”Kovan Test Net”に切り替え
以下の手順でネットワークをメインネットから”Kovan Test Net”に切り替えます。
- メタマスクを起動し、上部のキツネマークの横あたりを選択
- “Kovan Test Network”を選択
3.”Cryptage Origins”公式サイトにアクセス
公式サイトにアクセスし、「Play Now」ボタンを押してください。画面が切り替わり、チュートリアルが始まります。
TestnetworkでのETHの受け取り方法
- GITTERのKovan Testnet/faucetにアクセスします。(かんたんなアカウント登録があります)
- コメント欄に自分のイーサリアムアドレスを入力して送信します
- しばらくするとETHが届きます。
まとめ
最初に「ストーリー」を読んで、「ある種のネタかな?」かと思って始めたゲームでしたが、思った以上に真面目に作られたおもしろいゲームです。やってるうちにけっこうはまってしまい、気づいたらダウンタウンにオフィスを3つも構えるほど会社が大きくなっていました。
資金やスペース、開発力をやりくりしながら会社を大きくしていく過程は工夫のしがいがあり、仮想通貨の世界観や経営シミュレーションが好きな方には、かなり楽しめるゲームなのではないかと思います。
メインネットに移行したときにどう変わっていくか、引き続きウォッチしていきたいたいゲームです。